【由来】(神社本庁監修「神社のいろは」から引用)
参道に茅を束ねて輪の形に作った『茅の輪』を設けるところもあります。
「茅の輪くぐり」といって、これを3回くぐって穢れや災い、罪を祓い清めるのです。
「茅の輪」を腰に着けると疫病から逃れられると教えた「備後国風土」逸文の武塔神(武塔天神)の故事に由来するといわれています。
武塔神(武塔天神)が旅をしているときに、裕福なある人に宿を請うたところ断られてしまいます。そこでその人の弟である蘇民将来(そみんしょうらい)の家で宿泊をお願いすると、貧しいにもかかわらず、もてなしてくれました。
すると、武塔天神は、自分は実は須佐雄能神(スサノオノミコト)であることを明かし、疫病が流行したときには、「茅の輪」を腰に着けると疫病から逃れられると教えたのです。
教えを守った蘇民将来は難を逃れられ、それ以来、無病息災を祈願するため、茅の輪を腰につけていたものが、江戸時代を迎える頃には、現在のようにくぐり抜けるものになったといわれています。
【茅の輪のくぐり方】
- 先ず、茅の輪の前に立って軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。
- 茅の輪の前で軽く礼をします。右足からまたいで輪をくぐり、右回りに回って元の位置に戻ります。
- 茅の輪の前で軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。
- 茅の輪の前で軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、ご神前まで進みます。二拝二拍手一拝の作法でお詣りします。